18年度帯広キャンプ実施報告

18年度帯広キャンプ第2回「親子塾」が開かれました

1.キャンプの内容
 (1)名称ー「いきいき老人」が開く不登校児のための
親子塾
 (2)期間ー平成18年6月10日(土)~14日(水) 
4泊5日
 (3)場所ー北海道帯広市・八千代牧場
カウベルハウス、十勝中部広域水道
企業団、中野研究農場及びその周辺と
浦幌富川・石井の森、中札内村美術館
(4)参加者ー保護者・成人11名、講師・スタッフ・
ボランティア・地元支援者延べ35名

2.キャンプの詳細
(1)事業の狙い
   一つは、豊かな自然環境の中でいきいきと
 過ごすことで心身共にリフレッシュすることです。
 今回は、農作業の体験を通じて汗を流す楽しさを
 味わってもらい、また、太古の自然の森の風を
 体一杯浴びて生命力を蓄えてもらうこと。
  二つ目は、キャンプ中の食事は、野外パーティを
 除いて、すべて有機・無農薬の吟味された食材を
 使った、料理研究家・高畑先生の
 特別レシピによる伝統的な和食とし、
 そのおいしさを味わい、体の内側から
 元気になってもらい、食事を通して、良き食習慣に
 気づいてもらうこと。
  三つ目は、親子一緒でありながら、別々に行動し、
 別室で就寝する5日間 の経験で、親子が相互に
 少し離れた環境で見つめ直すことで、
 新しい親子の良き関係が生まれるキッカケとなる
 ことを期待。
 子どもたちにとっては、精神的な自立の促進を
 期待し、また、子どもたちをケアするスタッフ・
 ボランティアと、いきいき老人が参加し、親子という
 直接な間柄とは違った祖父母と孫のような関係の
 中から、子どもたちに何かを掴んでもらうこと。
  
 (2)第1日目
 とかち帯広空港で集合、八千代牧場
 カウベルハウスに移動、開塾の会を行い、
 今回の塾の狙い等を全員に説明、その最後に、
 POMS(個々人のその時の精神状態・気分を
 測定するテスト)を実施した。
 その後、親は八千代畜産研修センターで
 ソーセージ作りの実習を行った。
 子どもたちは、本会の村井理事
 (慶応義塾大学 名誉教授)が撰んだ
 小林一茶の俳句から作成した
 オリジナル・カルタで、カルタ取りを行った。
 (3)第2日目
 予定では、中野農場で農作業を行うこととして
 いたが、前日の雨で畑に入れないため、
 午前は、地元の十勝中部広域水道企業団・
 三上局長の好意で、同企業団の浄水場の
 見学会を行った。
 午後は中野農場で草取り、薬草の播種などを
 全員で行った。
 農作業終了後、親は、藤野講師
 (本会副代表)より、前日のPOMSの結果を
 含めた講義を受け、親同士の体験・意見
 交流会を行った。
 子どもたちは、八千代牧場・屋内で自由に。
 夕食後、全員で、梶原氏等によるヘルマン・
 ハープ(ドイツのヘルマン氏がダウン症の
 わが子のために開発したハープ)の
 体験会を行った。
 (4)第3日目
 午前・午後、中野農場で苗木の移植、草取り、
 薬草の播種などを全員で行った。
 農作業終了後、親は、山下講師
 (アロマセラピー)、鈴木講師(本会理事)から
 講義を受けた。
 子どもたちは、八千代牧場または屋内で自由に。
 夕食後は、梶原氏等によるヘルマン・ハープと
 リコーダーの合奏、詩の朗読の後、昨晩体験、
 練習したハープを使用した参加者親子による
 演奏発表会を行った。
 (5)第4日目
 全員で浦幌町富川の「石井の森」へ移動、
 その中の「兄弟木」等を見学、道有林
 「太古の杜」を散策、昼食後、植樹作業を行った。
 その後、十勝川温泉で入浴。
 夕食は、八千代牧場宿舎前の芝生で
 野外パーティを行った。
 (5)第5日目
 午前は、全員、歴船川で、地元のカヌー愛好者の
 指導のもと、カヌーを体験、川遊び、河原の石の
 収集などを行った。
 午後、中札内美術館村で坂本直行美術館等を
 見学、とかち帯広空港で解散した。

今年のキャンプについては、昨年同様、中野益男先生ほか、地元の方々の絶大な
支援協力により、また、はるばる大阪から来ていただいた、ヘルマン・ハープの
梶原千里さん、仙台から来ていただいた若いボランティア、その他調理、子どもたち
の面倒を見ていただいた方々の協力なしには実施出来ませんでした。
心から御礼の気持ちをお伝えしたいと思います。
更に、このキャンプの意義を認めていただいた財団法人 倶進会から助成金を
いただきました。十勝川温泉第一ホテルさんの協賛もいただきました。
併せて、感謝申し上げます。 

18年11月26日福岡での「科学と芸術の饗宴」実施報告

11月26日、皆さまの温かいご支援とご協力で、「科学と芸術の饗宴」を無事終了させることが出来、心よりお礼申しあげます。
ことの始まりは、昨年10月頃「ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊先生のお話をお聴きしたい!」という当会の九州在住会員の願いからでした。たまたま小柴先生が、当会代表理事の高良和武先生と東京大学で同じ物理学の教授であったという間柄でありましたので、超多忙の日程を差し繰って、快く引き受けてくださり、企画がスタートしました。
同時期に、小柴先生の「感性は科学の論理を超えて」(2006.1.18日経新聞)という記事が目にとまりました。「科学では、主体(科学者)と客体(研究対象)が分かれていて、論理的な思考を積み重ねれば、誰でも同じところにたどりつく。ところが、モーツァルトのあの素晴らしい曲は、彼以外の誰にも作れないものではないか」という趣旨でした。モーツァルトの音楽に深く惹かれている小柴先生のご講演に、モーツァルトの曲で花を添えたいという想いが生まれ、そしてこの演奏を引き受けてくださったのが、国際的に活躍されているヴィオラ奏者の大山平一郎氏でした。大山氏は、会場のメルパルクホールにスタンウェイのピアノがあることにも目をとめられ、モーツァルトのピアノ四重奏曲を選曲され、それに相応しい一流の演奏家にお声をかけて頂きました。
「科学」と「音楽」という一見両極に位置する全く異なった世界の結び付きに、当会副代表の藤野武彦先生は「新皮質(理性)と旧皮質(本能)、さらに新皮質の左脳(合理脳、科学脳)と右脳(非合理脳、芸術脳)、それぞれの脳の関係が仲良く一体となり活動するときにこそ、脳は最高の力を発揮し、素晴らしい知的発見も芸術的創造も生まれてきます。小柴先生のニュートリノ検出と、モーツァルトの創り出した音楽のコラボレーションで、それが実現させられるのです」と共感され、サブタイトルは「脳が輝く瞬間」に決まり、藤野先生がこの二つのものを結びつける架け橋として、鼎談が決まりました。
1,200人収容のホールでのイベントに初めての挑戦をした九州の会員たちは、それまで交流のあった食育、教育、医療など、そして新たな分野―音楽やアートの方々にもお声を掛けて企画準備委員会を結成し、1年間に及ぶ準備活動が始められました。地元の皆さんも、一緒になってより素晴らしいものにしようと快く力を貸してくださいました。この準備期間の中では、まるでビックバンで素粒子が四方八方飛び散っていくかのごとく、どんどん広がりを見せ始めました。このことを目の当たりにすることが出来たことが、準備に携わった九州の会員たちへの「最高のご馳走」だったような気がします。
当日ロビーでは、福岡デザイン専門学校の学生作品の展示、協賛団体の資料の配付、また、受付、入場者の誘導など多くのボランティアの方々にご協力を頂きました。舞台裏のスタッフは、それぞれの持ち場をしっかり守って順調な進行を支えてくれました。
当会副代表の青木紀代美の開会挨拶で幕を開けた「科学と芸術の饗宴」は、小柴先生のゆったりとした、滋味溢れるお話ではじまり、皆さんの心の琴線を大きく揺さぶったと思います。モーツアルトの四重奏曲の演奏は、豊かな情感を漂わせるものでしたが、小柴先生は、舞台の袖裏で椅子に腰掛け、演奏をじっくりお聴きになつておられました。鼎談は、藤野先生のコーデイネートの妙で、小柴先生、大山さんが、こもごも優しい語り口でコラボレーションを締めくくられたと感じました。(小柴先生のご講演、鼎談の模様は、機関誌「ドーン」でご紹介する予定です。)1,032人の来場者のアンケート・感想文は、皆さんの感動を反映してか、希に見る63%645人の方々から頂きました。
お陰さまで、舞台で演じる人、観る人、裏方の人、全てが一体となって創りあげた「科学と芸術の饗宴」となりました。

平成19年度帯広キャンプ報告

キャンプ経過報告
第1日目
とかち帯広空港に集合、八千代牧場カウベルハウスに移動、開塾の会で藤野副代表から「親子塾」の趣旨を説明、POMS(個々人のその時の気分を測定するテスト)を実施。
その後、八千代公共育成牧場について三原氏が説明、夕食後、親たちは羊毛糸つむぎの実習、子どもたちはカルタ取り(本会の村井理事・慶應義塾大学名誉教授の撰んだ小林一茶俳句カルタ)を行った。

第2日目
午前中、中野農場で農作業を行う予定だったが、昨日の雨で畑がゆるんでいるため、ピョウタンの滝とその上流のダムを見学、大きなダムの底にエレベーターで降り、下から堰堤を眺めるという貴重な経験をした。午後は、帯広の隣町清水町の旭山小学校の廃校跡を見学、子どもたちは、大きな室内体育場で、配られた大小のボールを使ってサッカーなどに汗を流した。カウベルハウスに戻り、親達は、保護者懇談会、子どもたちは「どろ団子作り」や芝生で自由にしていた。夕食後、親子ともども中野理事夫人の指導でヘルマン・ハープの体験会等を行った。

第3日目
午前は、中野農場でハーブの摘み取りなどの農作業を全員で。午後、親達は牛島理事の「精神病医からみた最近の親子」の講義を聞き、その後交流会。子どもたちは、紙飛行機作りに熱中し、牧場見学に走り回った。夕食後は、前日練習したヘルマンハープの成果の発表、仙台から来てくれた飴屋君等とソプラノ歌手田中さんも加わって大演奏会で親子が楽しんだ。

第4日目
午前中は昨年訪問した、石井の森の石井さんなどの指導で「押し花作り」の実習、親子でペンダントや額縁にそれぞれの好みの草花をちりばめ、きれいな作品をお土産とした。午後、帯広市内の六花亭本店で中野理事のご子息の作品展を見学、各自お菓子のお土産を仕入れて、十勝川温泉へ向かい第一ホテルの2階建ての七つの浴槽に入浴、子どもたちは大喜びであった。夕食は、宿舎前の芝生で野外パーティ、飛び入りで参加者の一人片野さんが作詞・作曲の演奏会が開かれた。

第5日目
午前は、全員、歴船川(カムイコタン)で、地元のカヌー愛好者の指導のもと、カヌーを体験、河原の石の収集などを行った。昼食は中札内美術館村レストラン、美術館などを見学、とかち帯広空港で解散した。