産後は実は注意したい目のこと

産後は実は注意したい目のこと


産後は体全身にさまざまなトラブルが起きやすい時期です。出産という大きな仕事を終えた女性の体は、あちこちが傷つき疲労しているからです。そんな中でも、つい見過ごされてしまいがちなのが「目」です。
産後の「目」の使い過ぎは視力の低下を招くこともあるため、ケアをしっかり行うことをおすすめします。

意外と多い!産後の目のトラブル

産後、目に関するトラブルを経験する女性は少なくありません。
例えば疲れ目やかすみ目、目がチカチカする、充血する、などです。これらのトラブルにはいくつかの原因が考えられます。
最も多いのが貧血による目のトラブルです。

女性の体は月経や妊娠・出産などで男性よりも貧血になりやすいといわれています。
特に妊娠中は、胎児に栄養を届けるため多くの血液が必要となるので、妊娠前より貧血になる人が増えます。そのまま出産を迎え、産後も貧血が継続してしまうというケースは珍しくありません。
産後の貧血により血流が悪くなり、目の疲労感が増したり充血したりすることがあります。

また、産後女性は睡眠不足になりがちです。
赤ちゃんの寝起きに合わせて授乳やオムツ替えをしなくてはならず、生活リズムも乱れがちです。
結果、寝不足で目の疲れや乾燥、かすみ目や充血が起こることもあります。

特に、SNSをやっている人は要注意。赤ちゃんの写真をアップしたり、出産のお知らせを書き込んだりするのはいいのですが、画面を長時間見続けることのないよう気をつけましょう。
目のトラブルにつながるので、産後はSNSのやりすぎにも注意が必要です。

目を休ませることが、休養につながる

赤ちゃんが寝ているときや一人の時間ができたときは、パソコンやスマートフォンをいじったりせず、体を休ませるようにしましょう。
テレビがついているとつい見てしまうので、できれば好きな音楽などをかけて横になり、目を休ませることが肝心です。

安静にしたり、瞑想したりするのも良い気分転換になります。読書好きな人も、産後はなるべく本を読まないようにしましょう。
特に文庫本の小さい文字は目を疲れさせるので、読書したいときは明るいところで短時間で済ませるようにすると良いでしょう。

目を使いすぎると頭痛や肩こりの原因になることもあります。
産後はただでさえ授乳や赤ちゃんのお世話で前傾姿勢になることが多く、姿勢も悪くなりがちです。
体が縮こまった状態でいる時間が増えると気分も落ち込みやすくなるので、毎日ストレッチをしたり、ボーっと空を眺めたりする時間を作るなどすると良いでしょう。

起きていると、目はさまざまな情報を取り込んでしまいます。このため、自覚がなくても脳や体が疲れてしまうので、特に産後は目から入る情報を減らすことが大切なのです。
「休養=目を休ませること」と意識して、産後の目のケアを心がけるようにしましょう。

骨盤ケアが目のケアにもつながる!

産後の骨盤の歪みや開きを改善するために効果的なのが、骨盤体操や引き締めのストレッチです。
実はこれ、産後の疲れ目にも効果が期待できるって知っていましたか?出産によって開いた骨盤は、産褥期に元に戻ろうとします。

しかし休養せずに動き回ったり、悪い姿勢を続けたりすることで骨盤がしっかり閉じなくなり、場合によっては歪んでしまうこともあります。すると内臓の位置がずれ、血流が悪くなってしまいます。

目の周りには筋肉や毛細血管が複雑に張り巡らされ、多くの血液を必要とします。骨盤が歪んで血流が悪くなると、目の血流が悪くなり機能低下につながるのです。
逆にいえば、骨盤ケアで血流改善することで、目のケアにもつながります。産後のダイエットにも役立つ骨盤ケアで、疲れ目も効果的にケアしてみてはいかがでしょうか?

参照サイト

産後の視力低下について