出産は女性にしかできない特別な大仕事の1つです。妊娠・出産によって体の様子が変化し、生活リズムも妊娠前とは大きく異なってきます。体の中ではホルモンの働きによって目に見えない変化がさまざまなところで起きており、産後もその変化は続きます。出産は心身ともに休養が必要な時期であり、思わぬ体調不良が出ることも珍しくありません。そこで、産後の体調不良と改善のポイントについてご紹介します。
産後の体調不良、こんなときは要注意
産後の女性は赤ちゃんのお世話で手一杯になりがちです。つい自分のことは後回しにしてしまうことが多くなりますが、実は自分の体のケアもしっかり行う必要があります。
出産にかかった時間や大変さに関係なく、産後の体は妊娠前の状態に戻るための回復期にあるのです。
体調不良に気付かないまま無理を続けてしまう人も少なくないので、以下のような事柄に当てはまった場合はぜひ休養を心がけるようにしましょう。
産後の体調不良例
- 疲れやすいと感じる
- なかなか寝付けない
- 体がだるい、重い
- 肩こりや腰痛、頭痛がある
- 足の引きつり、むくみがある
以上のような症状がある場合、体が疲れている可能性があります。育児や家事の合間をぬってできるだけ体を休め、赤ちゃんのお世話以外は最低限の動きしか行わないようにするだけでも、体調不良改善に役立ちます。
体調不良の原因とは?
産後の体調不良は、病気以外の原因がいくつか考えられます。
例えば、ホルモンの影響です。妊娠中に大量に分泌されていた女性ホルモンは出産によって一気に減少するため、産後はホルモンバランスが大きく崩れることになります。体内では新たに母乳分泌を促すホルモンの量が増えてくるのですが、ホルモン量の変化によってむくみや抜け毛が生じることがあります。
また、出産によって大きく開いた骨盤が産後ゆっくりと戻っていくのですが、歪みが生じることがあります。骨盤の歪みによって血流が悪くなり、冷えや疲れやすさを感じる原因となります。結果、肩こりや腰痛、頭痛が引き起こされることもあるのです。赤ちゃんを抱っこする時間が増えるため、姿勢が悪くなって肩こりや頭痛につながる場合もあります。
産後は赤ちゃんの生活リズムに合わせてママも寝起きすることになるため、睡眠不足や食事が不規則になりがちです。このため自律神経に乱れが起き、寝つきが悪くなったり疲労感が残ったりという症状も出てきます。
つまり、産後女性を取り巻く環境のあちこちで、体調不良の原因になる要素が隠れているわけなのです。
産後の体調不良を改善するには?
産後の体調不良を改善するには、適度な運動や気分転換が効果的です。産後1ヶ月ほどは室内で安静に過ごす必要がありますが、その後は体調を見ながら少しずつ外に出る時間をつくりましょう。
外の空気に触れ、太陽の光を浴びることで気分がリフレッシュして自律神経の乱れを正すのに役立ちます。散歩は良い気分転換になり、社会とのつながりを感じられるので産後うつの予防にも効果が期待できます。
自宅では骨盤体操やストレッチなどを行うのもおすすめです。骨盤をしっかりと閉めることで腰痛などの予防・改善に役立つと考えられますし、産後太りの解消にもつながります。好きな音楽を聴きながらのんびりと体をストレッチすることで、心も体もスッキリします。
産後は何かと生活リズムが乱れやすいのですが、できるだけ規則正しい生活を心がけ、休むときと動くときのメリハリをつけるようにしましょう。「今は休むとき」「今はがんばろう」などと気分を切り替えることが大切です。また、つらいときは無理をせず医療機関を受診することも非常に重要です。
参照サイト
産前産後の体調不良・腰痛 – 【痛み・シビレ・コリの専門】海老名回復整体院-本気で改善したい方はお任せください。